「シンプルメモ」に話すだけで、Obsidianに勝手に追記されていく

シンプルメモ
書いたメモや話したメモを、自分宛てのメールとObsidianのノートへ送るiOSアプリ
App Store
公開
正式公開 2026-04-24(iOS版、2026-08-03 AIタグ自動追加、2026-09-24 対話メモ)
作り手
株式会社ユリカ(会社)
対応
iOS・Apple Watch(watchOS)
言語
日本語・英語・中国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・ポルトガル語・ロシア語・アラビア語
価格
無料(App内課金あり。Premium は月額500円・年額5,000円、税込)
アカウント・広告
要メールアドレスの登録・認証
評価
App Store 27件・平均4.15(2026-10-11)

どんなアプリか

思いついたことを自分のメールアドレスへすぐ送るためのメモアプリです。株式会社ユリカが2026年4月24日にApp Storeで正式公開しました。アプリの中でメモを管理せず、検索や保管は使い慣れたメールの側に任せる作りで、フォルダやタグの機能はあえて入れていません。

開発のきっかけは、長年愛用していたメモアプリ「 Captio 」がApp Storeから姿を消したことでした。

株式会社ユリカ、PR TIMES のプレスリリース(2026-04-24)

アプリを開いてすぐ入力し、送信ボタンを押すと自分の受信箱に届きます。通信が不安定な場所で送った内容は一時保存され、ネットワークが戻ると自動で再送されます。なお、作り手は本アプリがCaptioの公式後継アプリや関連サービスではないと明記しています。

「新しいメモ」画面に「次回の企画会議で音声入力フローを改善する」と入力され、その内容が「自分の受信箱へ」というカードで表示されている
「ワンタップで、自分のメールへ。」入力したメモが「自分の受信箱へ」届く様子を示した紹介画像出典:App Store(株式会社ユリカ)

Obsidianとの連携を設定すると、選んだフォルダ内のMarkdownノートにメモを追記できます。プラグインは不要で、デイリーノートやInboxノートにタイムスタンプ付きで追記されます。

Obsidian のノート画面と、Obsidian 連携や Apple Watch 連携の項目が並ぶ設定画面が重ねて表示されている
「今日のメモを、今日のノート」。Daily Note や Inbox へ追記する Obsidian 連携の紹介画像出典:App Store(株式会社ユリカ)

文字入力のほか音声入力にも対応し、Apple WatchやSiriのショートカットからも記録できます。「Hey Siri、シンプルメモで残す」と話しかけると、アプリを開かずにメモを送れます。

AirPods を着けた人物と、「Hey Siri、シンプルメモで残す」という吹き出し、メモ入力中の iPhone 画面
「スマホを触らず、声で残す。」AirPods と Siri で記録する使い方の紹介画像出典:App Store(株式会社ユリカ)

2026年9月には「対話メモ」が加わりました。まとまっていないアイデアを話すと短い質問が返ってきて、答えながら考えを整理できます。質問とメモの整形にはiPhone内のApple Intelligenceを使います。

使っている人の声

App Storeのページに出ているレビュー8件(2026-10-11時点)のうち3件がObsidian連携に触れています。8件すべてに作り手の返事がついていて、要望に対して設定の場所や今できること・できないことを具体的に説明しています。

このアプリは本当にスムーズで「送信」ボタンを押した瞬間に新規画面が出てくるので、iPhoneのデフォルトアプリしか使ったことない人ほど使って欲しい。

App Store のレビュー「入力がとにかくスムーズ!」(2026-05-29)

Apple Watchで使えるようになりました。タイムスタンプの選択も出来るようにしてくれました。ユーザーの声を聞いて堅実にアップデートして下さる開発者様に感謝です。

App Store のレビュー「Apple Watchで使えない」の7月31日の追記

一方で、起動時に音声入力の自動オンが始まらないという報告もありました。作り手は原因を特定したと返事をし、2026-09-02の5.8.4でこの不具合を修正しています。

料金とデータの置き場所

ダウンロードは無料で、無料プランでは1日3件までメモを送れます。Premiumプラン(月額500円・年額5,000円、いずれも税込)では送信件数の上限がなくなります。「Obsidianのみに保存」はPremiumの機能です。

メモ本文は端末上で暗号化して保存され、運営側は内容を参照できない設計と説明されています。送ったメモの行き先は自分のメール受信箱と、設定した場合はObsidianの保管庫です。保管庫の同期には、利用している同期サービス側の設定が必要です。

これまでの更新

2026-07-06のバージョン3.9でApple Watch単体からの音声メモ送信に対応しました。2026-08-07の5.0.3ではSiriからの送信と、コントロールセンター・ロック画面からの1タップの音声メモ(iOS 18以降)が加わっています。

2026-08-22の5.8.0では、Obsidianに追記する1行の書式を選べるようになりました。チェックボックス・箇条書き・引用から選べ、iPhoneとApple Watchで別々の雛形にすることもできます。

2026-09-23の5.9.9で「対話メモ」を追加しました。10月に入ってからも、2026-10-05の5.9.13で送信待ちメールの再送手順を改善し、2026-10-08の5.9.15ではアプリを知った経路の計測を設定から同意・撤回できるようにしました。2026-10-10の5.9.16では、設定画面を整理し、この計測を従来の方式に戻したと書かれています。

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入れる前に

メールで送るには宛先アドレスの確認と通信が必要です。Apple Watchで使う場合はwatchOS 26.5以降が必要で、ペアリング中のiPhoneとの通信か、Watch自体のモバイル通信が求められます。Watchでの音声入力は、マイクを1タップしてから話す方式です。

対話メモを使うには、対応するiPhone、iOS 26以降、有効なApple Intelligenceと対応言語のモデルが必要です。AIが使えないときも、入力した内容は残せると説明されています。

作り手の返事によると、Obsidianのデイリーノートを年・月の階層フォルダに分けている場合、その階層をたどって追記する動きにはなっていません。また、アプリの音声入力ではiOSのユーザ辞書(テキスト置換)が反映されません。