国が認めたA級局の補正データがタダ。「桜町基準局」が無償公開

桜町電子基準局
国土地理院A級の民間電子基準点から、RTK補正データを登録不要・無料で配信する基準局
公式サイト
公開
提供開始 2026-10-15(本文に「2026年10月15日から)
作り手
桜町測量(個人)
対応
RTK補正データ配信(Ntrip)
価格
無料
アカウント・広告
利用登録・申込み不要

どんなアプリか

福岡県大牟田市の桜町測量が設置・運営するGNSS連続観測局「桜町電子基準局」です。2026-09-01に国土地理院の「民間等電子基準点A級」に登録されました。高精度な位置測定に使えるRTK補正データを、利用登録なし・無料で公開しています。

RTK測位では、基準局と現場の移動局の観測データを比べて誤差を補正します。この補正データは、対応するGNSS受信機と通信環境を用意すれば、衛星の受信環境などの条件が良いときにセンチメートル級のリアルタイム測位に使えます。

想定している用途は、ICT施工、土地・建物の調査測量、UAV測量、スマート農業、災害復旧、研究・教育などです。主な利用想定地域は大牟田市、荒尾市と周辺地域です。基準局から半径20km以内が利用範囲の目安とされています。

観測局には、ビズステーション株式会社の3周波GNSS受信機「RZS.D」とチョークリングアンテナ「HX-CGX624A」を使っています。対応衛星はGPS、みちびき(QZSS)、GLONASS、Galileo、BeiDouです。補正データはNtrip方式で、RTCM3の1秒データとして配信されます。

自分たちの業務で使う環境を地域でも役立てていただき、測量、建設、農業など、さまざまな現場で高精度GNSS測位の活用が広がればうれしく思います。

桜町測量、PR TIMES のプレスリリース(2026-10-30)

料金とデータの置き場所

利用料は無料です。利用登録も、事務所への利用申込みもいりません。対応機器と通信回線は利用者が用意します。

接続に必要な設定情報は、桜町測量のウェブサイトで公開されています。2026-10-31時点の公式サイトでは、サーバーアドレスは ntrip1.bizstation.jp、ポート番号は2101、パスワードはなしと案内されています。

これまでの更新

2026-09-01に民間等電子基準点A級に登録されました。その後、連続観測と配信の体制を整え、2026-10-15から補正データの一般公開を始めています。

登録までの経緯も公表されています。2023年に取り組みを始めましたが、初回は登録に至りませんでした。2025年に機器を更新して再挑戦しています。

入れる前に

ICT施工や公共工事で使う前に、発注者や監督職員、機器メーカーなどに利用の可否と接続対応を確かめるよう求められています。A級登録があっても、個別の工事に使えることや、機器との適合は保証されません。

精度は、基準局からの距離、衛星配置、周りの遮へいなどで変わります。FIX表示だけで成果が正しいと判断しないよう注意書きがあります。配信は予告なく止まる場合があり、業務で使うときは代替手段の用意が勧められています。