防災30問でAIの答えと公的情報の食い違いが16問から0問に「ウラドリ」

Jag ウラドリ System
いま使っているAIの答えを資料と照らして確かめ、誤回答を抑える事業者向けの仕組み
公式サイト
公開
β公開 2026-10-30
作り手
ジャグプロジェクト合同会社(Jag Project)(会社)
対応
事業者向けサービス
価格
要見積もり(価格は相談)

どんなアプリか

Jag ウラドリ System は、ジャグプロジェクト合同会社が提供する、生成AIの誤回答を抑えるための事業者・団体向けの仕組みです。いま使っているチャットボットや業務用の生成AIを替えずに、AIが答えるときに見る資料と答え方のルールを確かめ、導入したあとも定期的に答えを測ります。旅行以外の分野への提供は2026年10月30日に始まりました。

名前は、報道で伝える前に別の資料で事実を確かめる「裏取り」から来ています。もとになったのは、同社が2026年10月7日に提供を始めた旅行の緊急時向けAI「トラベルAIレスキュー」のために組み立てた、AIが答える前と後に事実を確かめる手順です。

手順は6つあります。番号・住所・窓口など地域や機関に固有の事実は確かめた資料にあるものしか答えないこと、答えたAIとは別の会社のAIが答えを読んで見落としや言い過ぎを指摘すること、資料に無いことは「確かめられない」と答えてどこに何を聞けばよいかを添えることなどが含まれます。

同社は防災の相談30問(東京都江東区24問・江戸川区6問)で追試を行い、2026年10月2日の測定では、公的な情報と食い違った答えが、仕組みを当てる前の同じAIの16問から0問になったと公表しています。なお、比較相手と条件は同じではないと同社自身が断っています。

旅先の緊急時に、電話番号を一つも間違えずに案内するために作った手順を、防災の相談で確かめました。同じAIでも、公的な情報を確かめた資料と答え方のルールを置くだけで、食い違いは16問から0問になりました。

Jag Yamamoto さん(代表)、PR TIMES のプレスリリース

提供の形は、仕組みの提供、AIが見る資料の整備と週ごとの最新性の点検、誤回答の診断、分野ごとのアプリの4つです。公式サイトでは、自治体の防災・窓口・DXの担当者や、企業の総務・情報システム・顧客対応の担当者などを対象に挙げています。

料金とデータの置き場所

料金は公開されておらず、対象となる業務・資料・システムと支援範囲を確認したうえで見積もる形です。事業者向けの価格と条件は公開しないと明記されています。

入れる前に

入口は「誤回答の診断」で、期間の目安は2週間です。測る間、いま使っているAIには手を加えません。届くのは、設問と正解の根拠(URLつき)、食い違った答えの一覧、要点の網羅率、危ない答えの例、直し方の提案です。

誤回答がなくなることを保証するものではなく、法令適合の認証を行うものでもないと、公式サイトに書かれています。生成AIを使っていない場合でも、公開しているFAQや配布物を現在の公式情報と照合するところから始められます。

同社は及ばなかった点も公開しています。確かめられない事実を答えないことを優先するため、一般的な質問では誰でも使えるチャットAIを12.5ポイント下回る結果が出ており、参照データの無い地域では要点の割合が低くなります(江戸川区6問で9.7%、2026年10月2日測定)。その6問すべてで、確かめ先の窓口と聞く内容を添えたとしています。