「Whisker」でRustを保存→1秒未満で動くアプリに反映された
- 公開
- β公開 2026-08-18(Zenn で公開告知、公式サイトは pre-alpha 表記、リポジトリ作成 2026-05-13)
- 作り手
- CHANTO INC.(会社)
- 対応
- Rust フレームワーク(出力先: iOS・Android・Web・デスクトップ)
- 価格
- 無料(Apache-2.0 / MIT ライセンス)
- 評価
- GitHub のスター 140(2026-10-07)
どんなアプリか
Whisker は、Rust で書いた1つのコードから iOS・Android・Web・デスクトップのアプリを作るためのフレームワークです。型つきのスタイル指定、ホットリロード、ネイティブの API を足すための拡張の仕組みを備えています。
画面、状態、業務のロジック、ネイティブの呼び出しまでを Rust ひとつで書く考え方です。公式サイトによると、JavaScript の VM に依存せず、ネイティブの画面を直接更新します。
画面は専用のマクロを使って JSX に似た書き方で記述し、props や状態、プラットフォームの呼び出しは型で守られます。signal と computed の値が変わると、それに依存するネイティブの属性が更新されます。仮想 DOM は使いません。
ホットリロードでは、変更したコードを動いているアプリに差し込み、編集したコンポーネントを作り直します。ほかの部分は状態を保ったままで、Tier 1 の経路では画面の調整が1秒未満で端末に届くことを目標にしています。
プラットフォームの API が必要なときは「Whisker Module」として、Rust・Kotlin・Swift を1つの crate にまとめられます。Cargo のメタデータから見つけられ、ビルドのときにネイティブ側のプロジェクトへ組み込まれます。
The next serious cross-platform stack should be written in Rust.
Whisker 公式サイト「The thesis」
料金とデータの置き場所
Whisker はオープンソースで、Apache-2.0 と MIT のどちらかのライセンスを選んで使えます。
入れる前に
公式サイトと README では pre-alpha と書かれています。README によると、ランタイム、スタイル指定、モジュール、ルーティング、ホットリロードは iOS・Android・Web・デスクトップで動いていますが、1.0 までに API が変わることがあります。
cargo install whisker-cli で CLI を入れて使います。出力先ごとに Rust のターゲットが必要で、Android では Android SDK・NDK・JDK も要ります。足りないものは whisker doctor で確かめられます。
アプリの情報やプラットフォームの設定は whisker.rs というファイルに書き、whisker run と whisker build がそこから gen/ の下にネイティブのプロジェクトを作ります。