まだ証明書エラーを無視して開発してる?「SPTTH」なら赤くならない
- 公開
- 正式公開 2026-02-25
- 作り手
- Jxck(個人)
- 対応
- Mac・Linux・Windows
- 言語
- 英語
- 価格
- 無料(MIT ライセンス)
- 評価
- GitHub のスター 133(2026-10-12)
どんなアプリか
http://localhost:3000 のような環境で開発していると、本番のドメインに置いたときと挙動が変わることがあります。作者の Jxck さんは、localhost が特別なホストなので権限などの挙動が変わること、Origin が違うのでセキュリティの境界も変わることを理由に挙げています。
手元で https://example.com を使うには、これまでは hosts の書き換え、ローカル CA での証明書の発行、443 番ポートでの起動という3つの手順が必要でした。どれにも sudo が要ります。
筆者はずっと、この 3 つを 1 つのツールで 1 回の sudo で実行できないか、と考えていた。
Jxck さん、作者のブログ「ローカル HTTPS 開発専用ツール SPTTH を公開した」
SPTTH は、ローカルの DNS、ローカルの CA、443 番で受けるプロキシを1つにまとめたものです。設定は TOML に書き、sudo sptth config.toml で起動します。
ブログの例では、https://example.com へのアクセスが http://localhost:3000 に、https://example.net へのアクセスが http://localhost:4000 に転送されます。証明書はローカル CA が署名したものなので、ブラウザは証明書エラーを出しません。開発中のサーバーは、これまでどおり localhost:3000 などで動かせます。
ソースコードは Rust で、Codex と Claude が書いています。作者によると、プロトタイプは Codex App の音声入力で開発したそうです。
料金とデータの置き場所
MIT ライセンスで公開されています。ビルド済みのファイルは GitHub のリリースで配布されています。
初回の起動で作られた CA の証明書と鍵は ca_dir に、各ドメインの証明書は cert_dir に保存されます。既定の場所はそれぞれ ~/.config/sptth/ca と ~/.config/sptth/certs です。Unix では、秘密鍵のファイルは所有者のみが読み書きできる権限(0600)で作られます。
同じ分野のアプリ
| 名前 | 型 | 仕掛け | 対応 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| SPTTH | ローカル HTTPS | DNS・CA・リバースプロキシを1回の sudo で起動し、本番と同じドメインで開発できる | CLI(Rust、macOS / Linux / Windows) | 無料(OSS, MIT) |
| PortMux | 開発サーバー管理 | worktree ごとの開発サーバーの起動・停止・ポート競合を解消する | CLI(npm) | 無料(OSS, MIT) |
| DevPulse | 開発環境モニタ | ポート監視・Docker 管理・プロセスモニタ・ログストリーミングを1画面にまとめる | CLI(Rust、複数 OS) | 無料(OSS) |
| kumo | エミュレーター | 軽量な AWS サービスエミュレーターで、CI のテストにもローカル開発サーバーにも使える | シングルバイナリ / Docker | 無料(OSS, MIT) |
入れる前に
SPTTH はパソコンのシステム設定を変更します。README とブログのどちらでも、自己責任で使うことが前提だと書かれています。起動するとローカル CA が OS の証明書ストアに入ります。ほかに必要な設定は、OS の DNS サーバーを 127.0.0.1 に変えることです。
ツールの性質上、悪用されると DNS クエリを抜き取ったり、任意の証明書を発行したりできてしまいます。そのため配布物には署名が付いていて、README には実行前に検証する手順が載っています。また、ローカル開発専用のツールなので、信頼できないネットワークには公開しないよう書かれています。
README では macOS・Linux・Windows に対応していることになっています。ただしブログには、Linux と Windows は作者の手元に環境がなく、試していないと書かれています。Linux では update-ca-certificates か update-ca-trust、Windows では certutil が必要です。
作者は、AI で作られたプルリクエストはレビューしない方針です。その代わりに、Issue のテンプレートにプロンプトを書けるようにしています。