別のPCのAIエージェントが決めたことを呼び出せる「kioku-mesh」

kioku-mesh
複数の AI コーディングエージェントと PC のあいだで、同じ記憶を保存・検索できる OSS
GitHub公式サイト
公開
正式公開 2026-05-25
作り手
h-wata(個人)
対応
Linux・Windows(WSL2 推奨)
言語
英語
価格
無料(MIT ライセンス)
アカウント・広告
中央のアカウント不要
評価
GitHub のスター 4(2026-10-10)

どんなアプリか

kioku-mesh は、AI コーディングエージェントどうしで記憶を共有するためのツールです。Claude Code、Codex CLI、Gemini CLI などの MCP クライアントが、同じ記録を保存したり検索したりできます。1台の PC でも、信頼できる LAN や VPN でつないだ複数の PC でも使えます。

作り手は、エージェントの文脈が PC ごとに散らばってしまうことを課題に挙げています。どのノート PC でした作業なのか、別の PC のエージェントが何を決めたのかがわからず、手早く意見を返したい別のエージェントも、一から読み直すことになるという問題です。

kioku-mesh keeps that memory in one shared pool so any agent, on any of your machines, can recall it.

h-wata さん、GitHub の README「Why kioku-mesh」

標準の設定は1台の PC の中で完結し、常に動かしておくプログラム(デーモン)もいりません。同じ記憶を複数の PC に複製したくなったら、メッシュモードに切り替えます。記録の保存・検索・削除はコマンドで行い、記録には「決定」などの種類や重要度を付けられます。

メッシュの組み方としては、常に動いている1台をハブにし、ほかの PC(スポーク)がそれぞれハブにつなぐ形が勧められています。記憶をどこまで複製するかは、自分の PC(user)、チーム(team)、メッシュ全体(mesh、既定)から選べます。

料金とデータの置き場所

MIT ライセンスで公開されている OSS です。uv または pip でインストールします。

記憶は自分の PC に置かれます。1台で使う local モードでは SQLite に保存し、メッシュには複製されません。メッシュモードでは各 PC の Zenoh と RocksDB の保存先が正本になり、SQLite はそこから作り直される読み込み用のキャッシュになります。

共有の場所は、自分の PC どうしを LAN、VPN、Tailscale でつないで自分で動かすメッシュです。SaaS も中央のアカウントも使いません。

同じ分野のアプリ

名前型仕掛け対応料金
kioku-mesh記憶の共有複数の PC と AI エージェントで、1つの記憶を自前のメッシュで共有CLI・MCP サーバー(Linux)無料(OSS, MIT)
lk(local-knowledge-cli)ローカル知識ベースClaude Code に「昨日の続き」を思い出させる、プロジェクトごとの知識ベースCLI(Rust、SQLite)無料(OSS)
quiver引き継ぎ決定の痕跡を引き継ぎノートとして残し、次のセッションや別のエージェントに渡すAgent Skill(Claude Code / Codex / pi)無料(OSS)
sksync同期複数のエージェントの Agent Skills を複数のマシン間で同期CLI無料(OSS)
knowhub同期ルールやテンプレートなどの知識ファイルをプロジェクト間で同期CLI(npm)無料(OSS, MIT)

入れる前に

Python 3.10 以上が必要です。主な開発・運用の対象は Linux で、Windows では WSL2 が勧められています。macOS での動作はまだ確かめられていません。

閉じた信頼できるネットワークの中で動かすことを前提にしています。7447/tcp のポートは信頼できる PC どうしのあいだに限って開け、信頼できない LAN やインターネットには出さないよう求めています。ネットワークの制限では足りない場合は、自前の認証局で署名した証明書を使う相互 TLS を有効にできます。

0.x のリリースは実験的な扱いで、マイナーバージョンでも互換性のない変更がありえました。1.0.0 からは CLI・MCP・Python API と保存形式がセマンティック バージョニングに従います。ただし、リポジトリをひとりで運用しているあいだは、ADR-0030 の条件による例外があります。