Markdownから日本語PDFをコマンド一つで作る「pfpdf」
- 公開
- 正式公開 2026-10-28(GitHubとnpxで利用可能な状態)
- 作り手
- 株式会社Preferred Networks(会社)
- 対応
- Mac・Linux・Windows
- 言語
- 日本語・英語
- 価格
- 無料(MIT ライセンス)
- 評価
- GitHub のスター 92(2026-10-29)
どんなアプリか
pfpdf は、Markdown から日本語の PDF 文書を作るコマンドラインのツールです。株式会社Preferred Networks のエンジニアのいもすさんが、2026年10月28日に PFN Blog でオープンソースとしての公開を伝えています。
文書の中身はMarkdownとGitで管理し、配布用のPDFはコマンド一つで作り直すというワークフローを実現することができます。
いもすさん(@imos)、PFN Blog「MarkdownからきれいなPDFを作るCLIツールpfpdfを公開しました」
Node.js と npm が入っていれば、インストールの手順は要りません。npx で動かし、–input に Markdown のファイルかディレクトリを指定します。ディレクトリを渡すと、その中の .md ファイルをファイル名の順に一つの PDF にまとめます。
表・リスト・リンクなどの GitHub Flavored Markdown のほか、日本語の強調表現、数式、コードハイライト、改ページ(アンダースコア3個以上)に対応しています。BibTeX 形式の参考文献ファイルから、引用と参考文献一覧も作れます。
テンプレートは7種類を同梱しています。作り手は、これらを参考にコーディングエージェントへ要望を出せば、新しいテンプレートも作れるとしています。
内部では Markdown を HTML に変換し、Vivliostyle CLI と Chromium で PDF に組版しています。再配布できるオープンなライセンスのフォントを同梱し、標準の設定では OS に入っているフォントに依存しません。
料金とデータの置き場所
pfpdf の新しいコードは MIT ライセンスで配布されています。同梱・依存しているほかのソフトウェア(AGPL-3.0 の Vivliostyle CLI など)のライセンスは、別のファイルにまとめられています。
数式やコードハイライト用のアセットも同梱しているため、組み込み機能で完結する文書なら、必要なものを取得した後はオフラインで変換できます。
入れる前に
Chromium が必要ですが、初回実行時にレンダリング用のブラウザが自動で取得され、以後はキャッシュされたものが使われます。初回のダウンロードには数百MBの通信が発生する場合があります。
README では、macOS(Apple Silicon)と Linux x86_64 を主な対応環境、Windows x86_64 と Linux aarch64 を追加の対応環境としています。Linux では Chromium に追加のシステムライブラリが必要で、–doctor で確かめる手順が案内されています。
pfpdf は自分の信頼できる文書を変換するためのものです。生の HTML や script 要素は変換中にそのままブラウザで実行され、無害化はされません。出どころの分からない Markdown は変換しないよう README に書かれています。
CI や長く使う文書ではバージョンを固定するよう案内されています。チュートリアルと設計の文書は日本語版が正本で、英語版は同じ構成の翻訳です。