「FJTA」に通したら、日付を書き換えたファイルが浮かび上がった

FJTA(Forensic Journal Timeline Analyzer)
Linux の ext4・XFS のジャーナルを解析してタイムラインを作り、不審な操作を検出するツール
GitHub
公開
正式公開 2025-02-25(リリースタグなし)
作り手
Minoru Kobayashi(個人)
対応
CLI(Python)
言語
英語
価格
無料(Apache-2.0 ライセンス)
評価
GitHub のスター 113(2026-10-23)

どんなアプリか

FJTA は、Linux のファイルシステム(ext4・XFS)のジャーナルを解析し、タイムラインを作って不審な操作を検出するツールです。ここでいうジャーナルはファイルシステムのもので、systemd-journald のログではありません。

README によると、ジャーナル内の出来事を時系列に並べ、削除されたファイルや改ざんの疑いがある操作を見つけます。ファイルの作成・削除、拡張属性の変更、タイムスタンプの改ざん(Timestomping)を ext4・XFS の両方で検出できると表に示されています。

結果は1行に1つの JSON(JSON Lines)で標準出力に書き出されるため、README では jq で inode 番号やファイル名、文字列を条件に絞り込む使い方が紹介されています。jq・awk・column を組み合わせて、持ち出されたファイルの一覧を確かめる例も載っています。

読み込めるのは RAW・EWF・VMDK・VHD / VHDX のディスクイメージと、ext4・XFS のパーティションです。ジャーナルを書き出したファイルも解析でき、その場合はスーパーブロックの情報(ext4 は dumpe2fs、XFS は xfs_info の出力)も一緒に書き出しておく必要があります。

同じ分野のアプリ

名前型仕掛け対応料金
FJTAジャーナル解析ext4・XFS のジャーナルからタイムラインを作り、不審な操作を検出CLI(Python)無料(OSS, Apache-2.0)
WELA(ゑ羅)ログ設定の監査フォレンジックに必要なイベントが記録されているかを確認・設定Windows(PowerShell)無料(OSS, MIT)
YAMAGoyaマルウェア検知ETW でイベントを集め、YARA・Sigma のルールでメモリ上のマルウェアを検知Windows(C#)無料(OSS、ライセンス要確認)
mirai-toushiマルウェア解析Mirai とその亜種の検体から暗号化された内部情報を自動抽出OSS(GitHub)無料

入れる前に

Since testing is only being done with simple disk images, there may be many issues when analyzing more practical disk images.

FJTA の README(GitHub)の注意書き

README の注意書きでは、テストは単純なディスクイメージでしか行っておらず、実際の調査に近いディスクイメージでは問題が多く出る可能性があるとしています。開発中のため、解析できないファイルシステムのデータもあると書かれています。

対応範囲には制限があります。LVM、ext4 の fast commit、外部ジャーナルには対応しておらず、ext4 は「data=ordered」で記録されたジャーナルに限られます。XFS はバージョン5(inode バージョン3)が対象です。

Python で書かれていて、どの OS でも解析できるとされています。動作確認は Ubuntu 24.10 と Rocky Linux 9.4 で行われています。使うには The Sleuth Kit(TSK)と、pytsk3 などの Python パッケージを先に入れる必要があります。