マイコンボードに数千円、まだ払ってる?「UIAPduino」は290円
- 公開
- 正式公開 2026-02-03
- 作り手
- UIAP(個人)
- 対応
- ハードウェア(マイコンボード)
- 価格
- 290円(税込)
どんなアプリか
UIAPduinoは、RISC-VアーキテクチャのマイコンCH32V003を載せたArduino互換のマイコンボードです。USBケーブル1本で開発を始められ、デバッガやシリアル変換器を別に用意する必要はありません。
作ったのは、EMC(電磁両立性)を本職とする埋田祐希さんです。開発、製造委託、全数検査、梱包、出荷までを1人で手がけています。基板の製造と部品実装はJLCPCBに委託し、1ロット1万個の全数検査を自宅の机の上で行っています。
本職がEMCなので、ハードウェア設計は一通り全部できます。部品の原価も知っている。それなのに、1個1000円、2000円、純正品なら5000円もする。元の原価を知っていると、これを10倍で売っているのかと感じてしまって、どうしても買えなくなってしまいました
埋田祐希さん、FabScene のインタビュー(2026-02-26)
回路図とボードデザインはオープンソースで公開されています。埋田さんはさらに、製造に使う治具の設計、ブートローダの書き込み手順、検査工程まで公開する「オープンソースマニュファクチャリング」を目指しています。作業の様子を撮った動画は、2026-02-26の記事時点では一部の人への限定公開です。
既存のオープンソースハードウェアは、設計データを公開して『これでオープンになった、誰でもコピーできる』としています。それは大間違いだと思っています
埋田祐希さん、FabScene のインタビュー(2026-02-26)
料金とデータの置き場所
価格は290円(税込)です(2026-02-26の記事時点)。当初は1980円で販売しており、1年ほどの検証期間にフィードバックをもとにドキュメントを拡充したあと、290円に改定しました。
290円は、すき家の「まぜのっけ定食(ごはんミニ)」の税込価格に由来します。この価格は、ライセンス料がかからないRISC-Vの採用や、USB通信をソフトウェアで実装してUSBベンダーIDの登録費用を不要にしたことなど、費用を省いた設計で支えられていると説明されています。
これまでの更新
2026-02-03に、ビット・トレード・ワンの自電市場で「UIAPduino Pro Micro CH32V003 V1.4」の販売が始まりました。2026-02-26の記事時点では、CH32V006を載せた上位ボードがベータ版の段階にあります。
入れる前に
大学の講師への聞き取りで、配線ミスで学生がPCを壊す例があると分かったことから、USBの電源線と信号線のすべてにヒューズを載せています。
2026-02-26の記事時点の販路は、スイッチサイエンス、ビット・トレード・ワン、Elecrowです。電子部品商社での取り扱いに向けた動きも進んでいます。
全数検査では、検査済みボードのチップIDをすべて記録しています。UIAPduinoの名前をライセンスする仕組みは取らず、オープンソースのライセンスに従って誰でもクローンを作って売ってよいという方針です。