「Synapse MCP」を入れたら、GA4のCSV書き出しをしなくてよくなった

Synapse MCP
GA4・Web広告・ECのデータを、MCPでClaudeやChatGPTから質問できるようにするサービス
公式サイト
公開
提供開始 2026-08-28
作り手
テルツ株式会社(会社)
対応
Web・MCP(Claude / ChatGPT)
言語
日本語
価格
フリー0円(3媒体まで)、有料は1店舗あたり月額9,800円(税抜)から
アカウント・広告
要アカウント(利用登録)

どんなアプリか

Synapse MCP は、テルツ株式会社が2026年8月28日に発表したSaaS型のデータ連携サービスです。GA4やWeb広告、ECなどの媒体をつなぐと、普段使っているAIに「先月の流入とキーイベントをチャネル別に比較して」「広告費とEC売上の推移を並べて」と質問できるようになります。

接続した媒体は、ClaudeやChatGPTから呼び出せるMCPツールになります。質問のたびに各媒体のAPIから必要なデータを取得してAIへ返す仕組みで、CSVへの書き出しやDWHへの事前集約、自前のMCPサーバー構築は不要と説明されています。

使い始めるには、案件やクライアントごとにプロジェクトを作り、OAuth認証かAPIキーで媒体を接続し、発行されたMCPリンクまたはキーをClaudeやChatGPTに設定します。プレスリリースでは、1媒体あたり約3分で画面から接続できるとしています。

2026年8月28日時点の提供先は、GA4、Search Console、Microsoft Clarity、Google広告、LINEヤフー広告、Microsoft広告、Adjust、AppsFlyer、Rakuten RMS、Shopifyなどです。公式サイトでは「現在19媒体に対応」とし、広告・EC・分析に加えてSNSやドキュメントのデータも参照できるとしています。

質問の例には「売上が大きく落ちた日の広告費・流入・キーイベント・注文数を並べ、確認できる事実と原因候補を分けて」や「販売可能在庫が5個以下のSKUを教えて」があります。AIが複数媒体のツールを個別に呼び出し、取得した結果を会話の中で比較・計算します。

私自身、広告運用の現場で、分析の前に管理画面から数字を集め、期間や指標をそろえる作業を繰り返してきました。AIを導入しても、データをCSVで渡すなら、この作業は残ります。

中都 智仁さん(テルツ株式会社 代表取締役)、PR TIMES のプレスリリース「代表コメント」

料金とデータの置き場所

公式サイトの料金表では、フリーは0円で3サービスまで接続できます。有料はライトが1店舗あたり月額9,800円、スタンダードが29,800円、プロが49,800円(いずれも税抜)です。ライトではEC媒体の接続は対象外とされています。

一方、2026年8月28日のプレスリリースでは、フリーは1プロジェクト・3媒体・3媒体アカウントまで無料、有料のライトは月額5,000円(税抜)からとされており、公式サイトの料金表とは金額が異なります。ClaudeやChatGPTなど外部AIサービスの利用料は別に必要です。

公式サイトのフリー欄には「3媒体まで、ずっと無料。」という見出しのほかに、「新規登録から14日間。自動課金なし」という記載もあります。無料で使える期間は登録前に確かめておくと確実です。

媒体から取得したデータは分析用のデータベースとして蓄積せず、質問のたびにAPIから取得します。取得結果はSynapse MCPのサーバーを経由して、利用者が接続したAIサービスへ送られます。媒体の認証情報は暗号化し、MCPキーはハッシュ化して管理するとしています。

同じ分野のアプリ

名前型仕掛け対応料金
Synapse MCP媒体横断の接続GA4・広告・ECなど外部の媒体を画面から接続し、Claude・ChatGPTから質問できるようにするWeb、MCP(Claude / ChatGPT)フリー0円(3媒体まで)、有料は月額9,800円(税抜)から
Mazrica Engage MCP対応自社サービスのMCPファネル・CVデータや訪問者との対話ログをClaudeやChatGPTから自然言語で分析MCP(Claude / ChatGPT 等)未確認
ウルテク MCP α版自社サービスのMCPサイト訪問企業・CV情報・インテントキーワードを参照して営業先抽出や文面作成に使うMCP(Claude / ChatGPT 等)未確認
LLMOチェキ 公開API/MCPサーバー自社サービスのMCPAI検索エンジンでのブランド出現・引用の計測データ取得と記事生成をChatGPTやClaudeから呼べるMCP(ChatGPT 開発者モード / Claude のコネクタ)、REST API v1未確認
greenative.mcpデータ基盤の接続Avgidea Data Platform経由で複数のDB・ストレージに接続し、自然言語でデータ取得・更新Web未確認

入れる前に

AIからの操作範囲について、プレスリリースでは参照用途に限定し、広告配信の開始・停止や商品・注文の作成・編集・削除は行わないとしています。一方、公式サイトの機能紹介には、対応する広告や商品の編集もAIからでき、メンバーと接続先ごとに操作範囲を設定できると書かれています。

接続情報とMCPキーはプロジェクト単位で分離できるため、複数のクライアントを扱う広告代理店や支援会社でも案件ごとに接続先を管理できます。同じ店舗の担当者を招待して、接続設定を変更できる人とデータを読む人を分けることもできます。

媒体によっては、接続前に媒体側でAPI利用の申請や権限設定が必要です。取得できる指標・期間・粒度は各媒体APIの仕様と利用者の権限によって異なり、使えるAIや設定方法もAI側のプランや管理者設定によって変わります。

2026年8月28日の発表時点では、Meta広告やフューチャーショップなど一部の接続先は準備中とされていました。公式サイトの媒体一覧にはMeta広告の取得項目が載っていますが、使いたい媒体が接続できる状態かは事前に確かめておくと確実です。