「nagi」を入れたら、Google日本語入力の変換のまま候補窓が今風になった

nagi
Mozc の変換エンジンに SwiftUI の候補ウィンドウを載せた macOS 用の日本語入力
GitHub
公開
正式公開 2026-08-20(作者 Zenn 記事での公開告知日)
作り手
nvalleo(個人)
対応
Mac
価格
無料(Apache-2.0 ライセンス)
評価
GitHub のスター 5(2026-10-06)

どんなアプリか

nagi は macOS 用の日本語入力です。Google 日本語入力のオープンソース版の中核である Mozc の変換エンジンをそのまま使い、その上に SwiftUI で作った候補ウィンドウを載せています。エンジンはアプリの中に同梱されているので、Google 日本語入力を別に入れる必要はありません。

That is the input experience we are aiming for: light, quiet, predictable.

nagi の README(GitHub)。名前の由来の「凪」について

候補ウィンドウはフォーカスを奪わないパネルとして作られており、変換のあいだも入力中のアプリに入力フォーカスが残ります。

Slack や GitHub と同じように、「:」に続けて英単語を打つと絵文字を検索できます。Tab キーで絵文字の一覧をたどれ、最近使った絵文字が先に出ます。README によると、Mozc のオープンソース版にはこの検索機能がありません。

作り手は、エンジンより賢くなることは目指しておらず、Mozc に欠けていた macOS での表側を作ることが狙いだと書いています。ニューラルや LLM による変換を求める人には azooKey のほうが合う、とも書かれています。

nagi は Mozc を分岐させたものではなく、本家の google/mozc に追従しながら、表示を受け持つ部分を置き換える作りです。

料金とデータの置き場所

ソースコードは Apache License 2.0 で公開されています。同梱されている Mozc 由来の部分は、元の BSD 3-Clause ライセンスのままです。

入れる前に

README のバッジでは、状態はアルファ版と示されています。応答速度やメモリの数値は目標として挙げられており、約束ではないと明記されています。

インストールはターミナルで curl のコマンドを1行実行する方式で、途中で管理者パスワードを一度求められます。入れたあとは一度ログアウトしてログインし直す必要があり、README はこれを Google 日本語入力などほかの macOS 用日本語入力でも同じ手順だと説明しています。

nagi は有料の Apple Developer ID をまだ持っておらず、署名と公証がされていません。そのため .dmg での配布をやめて現在の方式にしたと書かれています。スクリプトを読んでから実行したい人向けに、ダウンロードして中身を確かめてから実行する手順も app/README.md に用意されています。

アンインストールは、アプリケーションフォルダに置かれる「Uninstall Nagi.app」をダブルクリックして行います。ターミナルは不要です。終わったあと、入力ソースの日本語の欄に空の行が残ることがあり、害はないものの、消すには再起動が必要です。