まだZIPのパスワードを別メールで送ってるの?「Angoal PQ」

Angoal PQ
相手の公開鍵でファイルやテキストを暗号化し、ブラウザ内で受け渡しの準備までするE2EE暗号化ツール
公式サイト
公開
正式公開 2026-07-13
作り手
合同会社エルプラス(会社)
対応
Web
言語
日本語
価格
無料(高リスク用途向けの専門的検討は有償)
アカウント・広告
会員登録不要(ユーザー作成と鍵生成は必要)

どんなアプリか

Angoal PQ は、パスワード付きZIPをメールで送ってからパスワードを別送する、いわゆる「PPAP」の代わりとして作られた暗号化ツールです。合同会社エルプラスが2026年7月13日に公開しました。

このツールは 通信を一切行わない ことを基本方針とする、ブラウザ完結型のE2EE暗号化ツールです。

合同会社エルプラス、Angoal PQ 公式サイト「Angoal PQ について」

使い方は、ユーザーを作って鍵ペアを生成し、相手と公開鍵を交換して登録したうえで、相手の公開鍵に向けてファイルを暗号化する流れです。暗号化したファイルはメール・チャット・クラウドストレージなど、どの経路で送っても途中で中身は見られず、受け取った相手が自分の秘密鍵で復号します。

ファイルのほかテキストも暗号化でき、複数のファイルを選ぶと内部でZIPにまとめてから暗号化します。自分の公開鍵を含むURLを作る「リンク生成」もあり、URLを受け取った相手は公開鍵を取り込んで暗号化画面に進めます。

鍵のアルゴリズムは楕円曲線のECDH(P-256/P-384/P-521)に加え、ECDHとML-KEM(FIPS203)を組み合わせたハイブリッド方式を選べます。ハイブリッド方式では送信者の確認にML-DSA(FIPS204)の署名を使い、古典的な暗号と耐量子暗号の一方の安全性が将来弱まった場合のリスクを下げる設計だと報じられています。

料金とデータの置き場所

ウェブサイトにアクセスすれば無償で使え、会員登録も要りません(ツール内でユーザーを作って鍵を生成する必要はあります)。高リスク用途向けの専門的な検討は有償です。

暗号化・復号・鍵生成はすべてブラウザ内で行われ、秘密鍵はブラウザのlocalStorageにのみ保存されます。

同じ分野のアプリ

名前型仕掛け対応料金
Angoal PQE2EE暗号化(受け渡し)相手の公開鍵でブラウザ内で暗号化し、耐量子暗号との併用方式も選べるWeb無料
GhostSafe簡易暗号化ファイルの一部だけを暗号化し、巨大ファイルでも数十秒で読み込み不能にするWindows無料

入れる前に

秘密鍵を含むデータはブラウザを変えたり初期化したりすると失われるため、公式サイトはバックアップタブから定期的にエクスポートするよう求めています。エクスポートはパスワードで暗号化したJSONとして保存されます。共有PCでの利用は推奨されていません。

ファイルやテキストに付けるラベルは暗号化されず、暗号文を見られる人全員に見えます。また、新規ユーザー作成で入力した名前は、公開鍵共有コードを渡すと公開鍵と一緒に相手に公開されます。

鍵を削除すると秘密鍵も失われ、その鍵で暗号化されたメッセージは復号できなくなります。この操作は取り消せません。

Angoal PQ の作り手の方へ

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