まだClaude CodeにMacを丸ごと触らせてるの?「alcless」で別ユーザーに隔離
- 公開
- 正式公開 2025-03-12
- 作り手
- Akihiro Suda(個人)
- 対応
- Mac(CLI)・Linux(CLI)
- 言語
- 英語
- 価格
- 無料(Apache-2.0 ライセンス)
- 評価
- GitHub のスター 206(2026-10-22)
どんなアプリか
Alcoholless は、macOS のプログラムを対象にした軽量なセキュリティサンドボックスです。もとは Homebrew を安全に使うために作られ、macOS のほとんどの CLI プログラムに使えます。
Notably, Alcoholless is useful for allowing an AI agent to run shell commands with less risk of breaking the host operating system.
Akihiro Suda さん、nttlabs のブログ(Medium、2025-07-22)
コマンドの頭に alcless を付けて実行すると、そのプログラムは別のユーザーとして動き、今いるディレクトリのコピーを扱います。コマンドが終わると、変更されたファイルは確認画面を経て元のディレクトリに戻されます。権限が正しく設定されていれば、ほかのディレクトリにはアクセスできません。
AI コーディングエージェントの隔離にも使えます。AI がしたファイルの変更は、利用者の確認を経てから手元のファイルシステムに反映されます。README には Gemini、Codex、Claude Code、OpenCode での使い方が載っており、OpenCode では Ollama を通して Gemma や Qwen などのローカルモデルを使う手順もあります。
仕組みには、sudo、su、pam_launchd、rsync といった昔からあるコマンドを使っています。仮想マシンやコンテナではなく、別のユーザーとしてコマンドを動かす方式です。
仮想マシンを使わないことで、性能の低下がなく、ディスクの消費が少なく、GPU などのハードウェアに直接アクセスできる、と作り手は説明しています。
料金とデータの置き場所
Apache-2.0 ライセンスのオープンソースで、ソースコードからビルドするか、GitHub のリリースからバイナリを入手して入れます。
作業するファイルは、同じ Mac の中に作られるサンドボックス用ユーザー(alcless_${USER}_default)のホームディレクトリへコピーされ、そこでコマンドが実行されます。終わると、確認のうえで元のディレクトリに書き戻されます。
同じ分野のアプリ
| 名前 | 型 | 仕掛け | 対応 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| Alcoholless(alcless) | サンドボックス(別ユーザー) | コマンドを別ユーザーとして動かし、変更は確認後に手元へ戻す | CLI(macOS / Linux) | 無料(OSS, Apache-2.0) |
| mori(杜) | サンドボックス | sandbox-exec と eBPF でファイル I/O とネットワークを制御 | CLI(Rust、macOS / Linux) | 無料(OSS, GPL-2.0) |
| omamori | 危険コマンド対策 | AI CLI ツールの rm -rf などをブロック/安全な操作に置き換え | CLI(Rust) | 無料(OSS, Apache-2.0) |
| gomodjail | モジュール隔離 | Go のプログラムの特定のモジュールを閉じ込める | Go(CLI) | 無料(OSS, Apache-2.0) |
入れる前に
必要なのは macOS(推奨)または Linux と Go です。最初に alclessctl create default を実行し、パスワードを入力してサンドボックス用のユーザーアカウントを作ります。
サンドボックス内の Homebrew は標準とは違うインストール先を使うため、一部のパッケージは動かないことがあります。Gemini CLI を入れるときは node などの再コンパイルで10分ほどかかることがあり、Claude Code は初回のセットアップに追加の手順が要る場合があります。
利用者がパスワードなしでサンドボックス用ユーザーとしてコマンドを実行できるよう、/etc/sudoers.d に設定ファイルが作られます。作り手は、これで万全ではなく、AI が作ったコマンドは実行前に確かめることを強く勧めています。作業ディレクトリの外のファイルを盗んだり書き換えたりはしにくい一方で、暗号資産の採掘やサービス妨害のような攻撃はまだあり得るとしています。